お墓の中に知らない人の遺骨

知らない人の遺骨のイラスト

地方のお墓でたまにあることですが、身内の方が亡くなって納骨する時、墓じまいで石室を開ける時に、納骨室に入れた覚えのない知らない人の遺骨が入っていたり、戒名盤や石碑に刻まれた人数を超える数の遺骨が入っていたりすることがあります。

まずは確認

確認のイラスト

お墓の納骨室の蓋を開けて中の骨壺を確認する時には必ず複数の人で確認するようにしましょう。

一人で勝手に確認したら、万一遺骨が無かったりのような場合には最初に疑われてしまうからです。

複数の人または立会いの人が居なければ石材店の人が立会いということで、蓋を開けてもらいます。

骨壺の蓋の裏に何か書いてあることがあります、また骨壺の中に位牌や時計、眼鏡、入れ歯などの本人の持ち物を入れてあることもありますので、よく確認してみましょう。

また問題の骨壺がカロートの中のどの位置に置いてあったかということも解決のための重要なヒントになります。

手前に入れてあったら最近入れたということで、奥に入れてあったら随分と昔に入れたということです。

骨壺を入れる順番としては奥の右から始まって左に入れていく方法と、奥の左から始まって右に入れていく方法がありますので、入れた順番によって新しいか古いかが分かるはずです。

また小さい骨壺で小さい骨なら子供さんの骨ということや、新しい遺骨に比べて古い遺骨の方が黄ばんでいるという特徴もあります。

火葬が始まったばかりの時代の骨には棺桶の燃え残りが入っていたり遺骨がすすけていたりします。

分からなかったら

納得いかないイラスト

赤の他人のお墓に意図的に納骨したりお墓を間違って納骨するということは考えられないのですが、戸籍に載っていない事情のある人や、既に亡くなった方しか知らない関係の人ということでしょうが、年配の方に聞いてみても分からない場合には調べ様が無いことなので、そのままにしておくしかないでしょう。

墓誌に刻まれない遺骨で考えられる事としては

  • 商売をしていた人が身寄りの無い従業員の遺骨を入れてあげた
  • お妾(めかけ)さんの遺骨を入れた
  • 行き倒れになった人の遺骨を入れてあげた
  • 訳のある水子さんの遺骨を入れた

他には遺骨の処分に困った人が勝手に入れた、ということも本当にあり、そういう場合でも少なからず縁のある所に入れるはずなのですが、犯罪行為ということで役所に相談しても警察に届けても解決しない問題です。

しかし誰か分からないから自分だけの判断で散骨するという方法はおすすめいたしません、お墓に入る理由が何かしらあったのですから。

しかしながら30年とか、ある程度の年月が経っていれば構いませんが、僧侶を読んで読経供養の上で取り出しても差し支えないと思います。

またその後の遺骨をどうするかという問題については供養と言うことが必要だと思います。

誰かが勝手に入れるという可能性は?

僧侶の説明イラスト

遺骨の置場に困った人が電車の網棚の上に置き去りにしたり、コインロッカーの中に放置したりという事が実際にあるのですが、このような方法はただ置き去りにするだけですから、意外と簡単な方法と言えます。

遺骨の置場に困った人が見ず知らずの他人の墓の蓋を開けて納骨室に遺骨を勝手に入れて蓋を元通りに被せることは結構難易度が高い事ですし、霊園の中では誰かに見られている可能性がありますので、誰かが勝手に遺骨を入れるということは無いに等しいと思います。

しかし世の中には人間関係の破綻や感情のもつれから遺骨をお墓に「入れる入れない」で揉めることが多くあり、納骨を拒否された方がお墓の隅に少量の遺骨を勝手に埋葬したりという話がよくありますので、そういう話での勝手に納骨はあり得るかもしれません。

私が運営しているサイトです…高野山真言宗やすらか庵

私もこのような場に呼ばれたことが多々あります。どうしてもお困りの場合にはNPO法人やすらか庵にご相談くださいませ、代表が僧侶をしていますし、このような無縁の方々の供養もしておりますので。

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まだまだありますお墓に関する質疑応答エンター