カロートの中で骨壺が割れていた
お墓の蓋を開けてみたらカロートの中で骨壺が割れていたが、誰か悪戯でもしたのでしようか。
お墓の蓋は自分でも開けられます…お墓の蓋の開け方
不吉な予感
新しいお墓では納骨室の中の骨壺が割れていたなんてことはありませんが、古いお墓の墓じまいの時に納骨室を開けてみたら骨壺が割れていたなんてことが実際あるのです。
亡き人の遺骨が入っている骨壺が訳も無く割れると言うことは、とても怖いことですし、不吉な予感がするものです。
亡き人からの何かのメッセージでは無いかとすら思えるのです。
しかしほとんどが自然に起こる現象ですので、あまり心配するような必要はありません。
骨壺が割れる理由
お墓の中の環境は暗くて湿気が多いために、様々な物が劣化してしまうのです。
骨壺に入っていたヒビ
古い骨壺に起こるような現象ですので、推測ではありますが、骨壺というものは焼き物であり、表面処理のために釉薬という釉を塗ってから焼くのですが、焼きあがって表面がツルツルに見えたとしても、目に見えないレベルの細かいヒビが入っているものです。
たとえば土鍋は長く使っていますと割れるようなことがあるのですが、最初は小さなヒビが入って、それが隣のヒビと繋がってだんだんと大きくなり、おまけに火にかけて使うものですから、熱い所と冷たい所の温度差でヒビが拡がっていき、ある日突然バリンと割れてしまうのです。
骨壺のヒビに水分が入り込んで冬の寒い時に凍ったりすると、凍る時の膨張力で突然割れるというのが1つの原因です。
水が凍るような寒い日には、ヒビの入った大きな石が突然割れたりするのも似たような現象です。
骨壺の中の水
もう一つは骨壺に水が溜まる理由でお話したように、骨壺に大量に入っていた水が冬の寒さで凍って膨張して割れたというのがもう一つの原因です。
寒い日の朝に水道管が凍って破裂することと似たような現象です。
割れた骨壺を取り出すには
骨壺が割れる原因としては、後者の原因の方が多いと思います。
割れた骨壺と遺骨を取り出すのに必要な物は
- ゴム手袋
- 軍手
- 大きめのビニール袋
- ちり取り
- タオル
割れていた骨壺は、上からすっぽりとビニール袋を被せて、すくい取るように入れる方法がよろしいかと思います。
こぼれていた遺骨はちり取りで綺麗に回収します。
全部すくい取った後で割れた骨壺と遺骨を分けますが、この時に割れた骨壺の断片は尖っていますので、くれぐれも怪我をしないように気を付けて下さい。
まだまだあります墓じまいに関する質疑応答