墓じまいの時に僧侶を呼ぶ必要があるか

答え

墓じまいの工事をする前には僧侶を呼んで抜魂供養をするのが通例ですが、

この抜魂供養というものは、どうしても必要なことなのでしょうか。

抜魂供養とは、閉眼供養とも言って、お墓に込められた魂を抜くためのものです。

そもそもお墓とは、ご先祖様が降りて来る目印みたいなもので、

石や木に神仏の霊が宿るという日本古来の信仰の表れです。

石に神が宿れば磐座(いわくら)と言って崇められ、木に神が宿ればご神木となり、

石や木が神が宿る尊いものとして崇拝されてきたのです。

お墓参りに行くのは、ご先祖様に会いにいくためであり、

ご先祖様は、お墓の石に宿っているという信仰なのです。

そういう役割を果たしていた尊いものを撤去する訳ですから、

単なる普通の石に戻すという儀式が抜魂供養なのです。

これは、日本古来の信仰としてあった自然崇拝の名残ですから、

宗教が違えども、お墓をお清めするとか、お祓いをするとか、

感謝の祈りを捧げるとかの儀式が必要なのです。

仏式で行う場合には、絶対に僧侶を呼ばなければいけないという決まりは

ありませんが、作法に従って修法しているからこそ僧侶としての値打ちがあるのです。

単純な話、抜魂供養をしていなかったら、石屋さんが工事を受けてくれません。

これは、神仏、先祖の祟りを恐れてのことですが、

ご先祖様の怒りに触れて、病気や怪我をしたら困るからで、

石屋さんというものは、こういう所で意外と信心深いのです。

お墓自体が信仰の場としてあった訳ですから、

それを壊すということは、石屋さんにとっても、恐れ多いことなのです。


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