墓じまいをする時には、お墓を片付けて取り出したお遺骨を

どうするかという大きな問題が出てきます。

単にお墓を片付けてしまえばそれで良いということではないのです。

墓じまいして散骨

墓じまいして、取り出したお遺骨を散骨することは簡単なことではありません。

一旦お墓に埋葬されたお遺骨は、「埋葬行為」として扱われ、

埋葬されたお遺骨は、次のお墓に移す「改葬」しか方法が無くなってしまいます。

改葬とは、お墓からお墓の引っ越しのことですから、

家に持って帰るなんて、出来ませんし、次の埋葬先に納骨するしかないのです。

改葬届をご覧になって頂ければ分かりますが、

次の埋葬先を記入するようになっていますし、理由も書かなければいけません。

散骨という理由が成立するか

ここで改葬先を自宅にして、改葬の理由を散骨にしたい場合には、

予め役所で相談したら良いですが、散骨は埋葬ではありませんので、

前例が無いという理由で却下される可能性が高いです。

散骨は埋葬行為ではない

ここで重要なことは、散骨は埋葬行為ではないということです。

埋葬行為ではありませんので、散骨するなら改葬届を出す必要が無いのです。

では、改葬届というものは、何故必要なのでしょうか。

改葬届を出さずに墓じまいをしてお遺骨を取り出すと、

役所に届け出た埋葬先が現在のお墓のままになってしまうからなのです。

埋葬されたお遺骨が現在あるお墓のままであると、

何か不具合があるかというと別に誰も困る訳ではありませんし、

税金などがかかる訳でもあのませんが、

役所に提出する書類である以上、変更があった時には届出しないといけないのです。

現在お墓のある霊園でも、

改葬届を提出しないと墓じまいを受理してもらえません。

私の所に墓じまいを依頼した方の話ですが、10年来、

遺骨を自宅に持って帰りたいと、霊園と役所に交渉し続けた方がおられましたが、

いくら交渉してもダメでした。

墓地埋葬法という壁

墓地埋葬法は、明治時代からある法律です。

第四条 埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。

とあるのは、埋葬は墓地以外には出来ないということであり、

遺骨は埋葬するものという固定観念に基づいた規定ですので、

散骨は当初から考慮されていなくて、全く想定外のことなのです。

墓地埋葬法は今の時代、葬送の仕方の変化に対応していないので、

見直されるべき法律なのです。

改葬して散骨するには

そこで、こういう場合には、お遺骨を散骨として

受け入れてくれる埋葬先に改葬すれば良いのです。

やすらか庵ではNPO法人やすらか庵として、そして高野山真言宗やすらか庵として、

さらには提携寺院の天台宗如来寺様との協力を得て、

この3つの改葬先を持ち、改葬して納骨ということもいたしますし、

改葬して散骨ということが可能なのです。